髪の臭いの原因とその予防方法

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どんなに香りの良いシャンプーを使って髪を洗っても、外出先でいやな臭いがついてしまったり、頭皮から汗の臭いが漂ってしまったりしては台無しです。髪の毛は、近くにいる人の目や鼻に最も近い部分であるため、身だしなみのひとつとして意識している人も多いでしょう。ここでは、髪が臭いを発する原因と予防方法などを紹介します。いやな臭いが髪の毛に染み込まないよう正しくケアしましょう。

髪が臭い原因って?

髪の毛が臭う原因には、頭皮の状態や生活習慣つまり「内的要因」によるものと、タバコの煙などの外気つまり「外的要因」によるものの二種類に分けられます。
内的要因による臭いは、毎日のシャンプーによってある程度軽減させることができますが、シャンプーの仕方が悪く、頭皮の汚れや余分な皮脂が残っていたり、しっかりと乾燥させずにいると、いやな臭いの原因となる雑菌やカビが繁殖しやすくなってしまいます。

また、食物繊維を含む野菜を摂取せず、肉類(動物性たんぱく質)や脂肪分などに偏った食生活や睡眠不足が、頭皮の皮脂分泌を過剰に促し、いやな臭いの原因に繋がっているケースもあります。

外的要因による臭いは、枝毛や切れ毛などのダメージが多い髪の毛ほど吸着しやすくなります。髪の毛1本1本を覆うキューティクルが、紫外線やブラッシングによる摩擦によって剥がれた状態になると、その隙間からいやなニオイの分子がどんどん入り込んでしまうのです。

髪の臭いの取り方

外出先ですぐにシャンプーができない場合は、表面に付着した汚れを拭き取るだけでも、いやな臭いを軽減させることができます。最近では、髪の毛専用の汚れ落しシートも販売されていますが、手拭き用のウェットティッシュや軽く湿らせたハンカチでも効果があります。

また、頭皮の汗による臭いは、ドライヤーの熱風で消すことができます。持ち歩きが大変ですが、ドライヤーが設置されているパウダールームがあれば、ぜひ試してみたいものです。香水で臭いを緩和するという方法も耳にしますが、あまり香りの強いものを吹きかけてしまうと髪の毛の臭いと香水の臭いが混ざり、かえって不快感が増してしまう恐れがあります。

髪の臭いの予防方法

キューティクルが整いツヤのある健康的な髪の毛には、いやな臭いがつきにくくなります。髪の臭いを予防するためにも、髪の傷みが気になる場合は、専用のトリートメント剤を使ってケアするようにしましょう。

タバコの臭いなど、外気による影響を避けられないようなシーンでは、髪の毛をコンパクトにまとめておく方法もおすすめ。髪の毛をしっかりまとめておくと、外気に触れる面積が少なくなるため、ニオイ成分が付着する量も少なくなるはずです。

実践! 髪が臭くならない正しいシャンプー方法

いやな臭いの原因となる皮脂汚れをしっかりと落とすには、シャンプー前のブラッシングが欠かせません。からまった髪の毛をほぐしておくことで、シャンプーがスムーズにできるようになります。
そして、シャンプー剤をつける前の「予備洗い」も重要です。予備洗いで、皮脂汚れ以外の汚れを落としておけば、シャンプー剤の効果を十分に発揮することができます。

また、髪を洗うときのお湯の温度が高すぎると、頭皮の保護に必要な皮脂まで洗い流されてしまいます。皮脂が不足しすぎると、逆に皮脂が過剰に分泌されてしまうため、38~40℃程度のぬるま湯を使うようにしましょう。

シャンプー剤は十分に泡立てるように意識します。このとき、爪で頭皮を傷つけないように注意してください。頭皮に傷がつくと、その部分に皮脂汚れや細菌が溜まりやすくなってしまいます。髪の毛の汚れが酷い場合は、十分に泡立たない場合もあるでしょう。その際は、2度洗いをしておくと汚れをスッキリ落とすことができます。

髪の毛のいやな臭いは、外出先でのケアと正しいシャンプーである程度予防ができます。大人のマナーとして、どんなシーンでも清々しい香りをキープするよう心掛けていきましょう。

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