2026.09.18

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ダイヤフラムポンプの排気口から液が漏れる原因|ダイヤフラム破損の確認方法と再発防止策

ダイヤフラムポンプの排気口から液が漏れる原因

ダイヤフラムポンプの排気口から液が漏れる現象は、多くの場合ダイヤフラムの破損が原因です。破損すると空気圧バルブを通じて流体が排気側に流れ込みます。原因・確認方法・再発防止策を整理します。

この記事でわかること

  • 排気口から液漏れが起こる仕組みとダイヤフラムの役割
  • ダイヤフラム破損につながる主な原因
  • 破損の確認方法と再発防止のための実務対策
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そもそも排気口から液が漏れるのはなぜか

ダイヤフラムポンプは、スプールの両端に固定された2枚のダイヤフラムが往復運動し、材料室を交互に加減圧することで流体を吸入・吐出しています。この動作の切り替えは空気圧バルブが担っており、駆動用の空気は仕事を終えると排気口から排出される構造です。

ダイヤフラムが破損すると、本来は流体側と分かれているはずの空気圧回路に流体が侵入し、空気圧バルブを経由して排気口(排気マフラ)側から流体が噴出することがあります。つまり排気口からの液漏れは、多くの場合「ダイヤフラムの破損」という故障のサインだと考えられます。

ダイヤフラムポンプ分解図
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ダイヤフラム破損につながる主な原因

ダイヤフラムの破損は、単一の原因というより複数の要因が重なって進行するケースが多いとされています。現場で確認すべき代表的な原因は次の通りです。

消耗による経年劣化

ダイヤフラムは消耗部品であり、使用回数(サイクル数)や使用年数に応じて劣化が進みます。

流体との適合性不良

接液部やダイヤフラムの材質と流体の相性が合わないと、膨潤・変質が起こることがあります。

キャビテーション

吸込揚程が大きい、または流体の粘度が高い場合に吸入抵抗が増し、内部で気泡崩壊(キャビテーション)が発生してダイヤフラムを傷める場合があります。

異物・摩耗性粒子の混入

流体中に金属粉や切粉などが含まれていると、ダイヤフラムを直接傷つける原因になります。

スラリーの沈殿・固着

長時間停止した際にスラリー等が内部で固着し、再起動時にダイヤフラムやスプールに負荷をかけることがあります。

誤った圧力テスト

吸入口・吐出口に外部から直接空気圧をかけて漏れテストを行うと、ダイヤフラムの反転・破損につながるとされています。

配管からの荷重・振動

配管の重さや振動がポンプ本体に伝わると、無理な力がダイヤフラムやスプールにかかることがあります。

これらの要因は、日常の運転条件や配管の取り回し方によって進行速度が変わるため、「なぜ壊れたのか」を1つに断定せず、複数の可能性を確認することが重要です。

破損したダイヤフラム

排気口からの液漏れでお困りの場合は、状況に応じた点検・交換部品のご相談を承っています。

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ダイヤフラム破損の確認方法

排気口からの液漏れに気づいたら、まず安全を確保したうえで内部を確認します。一般的な確認手順は以下の通りです。

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    空気圧を停止し、残圧を抜く

    空気圧供給を停止し、配管内・ポンプ内部の残圧を完全に抜きます。

  2. 2
    配管を外し、内部の流体を排出する

    吸入側・吐出側の配管を取り外し、内部の流体を排出します。

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    カバーを外し、ダイヤフラムを目視確認する

    カバーを取り外し、ダイヤフラムに異常がないか確認します。

  4. 4
    亀裂・膨潤・摩耗の有無を確認する

    亀裂・破れ・膨潤(ふくれ)・摩耗などの異常がないか確認します。

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    周辺部品もあわせて点検する

    チェックボールやバルブシートなど周辺部品の摩耗もあわせて確認します。

分解・点検は空気圧が完全に抜けた状態で行うことが前提です。残圧が残ったまま作業すると、思わぬ作動や飛散のおそれがあるため注意が必要です。

ダイヤフラムの交換
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再発防止のための実務対策

確認した原因に応じて、以下のような対策を組み合わせることで再発リスクを抑えられます。

  • 消耗部品の計画的な交換使用回数や稼働時間から交換時期の目安を把握し、破損前の予防交換を行う
  • 流体適合性の事前確認使用する流体に対して接液部・ダイヤフラムの材質が適合しているか、メーカー仕様で確認する
  • 吸込条件の見直し吸込揚程や流体粘度がキャビテーションを招いていないか確認し、必要に応じて配管レイアウトを見直す
  • 吸入側フィルターの設置異物混入を防ぐため、吸入側にフィルターやストレーナーを設ける
  • 正しい漏れテスト手順の徹底吸入口・吐出口に直接圧力をかけるテストは避け、遮断バルブを設けるなど適切な方法で行う
  • 配管支持の見直しポンプ本体に配管の荷重や振動が直接伝わらないよう、フレキシブル管や支持金具で振動を吸収する

これらは日常点検・定期点検の中に組み込むことで、突発的な液漏れのリスクを継続的に下げることにつながります。

交換部品の選定や点検体制の見直しについても、お気軽にご相談ください。

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QA

よくある質問

排気口から液が漏れていても、そのまま運転を続けても大丈夫ですか?

おすすめできません。ダイヤフラムが破損した状態で運転を続けると、内部の空気圧回路への流体侵入が進み、周辺部品の損傷や思わぬ事故につながるおそれがあります。異常に気づいた時点で運転を停止し、点検することが基本です。

ダイヤフラムの交換はどのくらいの頻度で行えばよいですか?

使用条件(稼働回数、流体の性質、負荷など)によって異なるため、一概には言えません。メーカーが示す交換時期の目安を基準に、稼働状況に応じて前倒しで交換することが推奨されます。

排気口から漏れた液が周囲に影響がある薬品の場合、どうすればよいですか?

人体や設備に影響を及ぼすおそれのある流体を扱う場合は、排気側に適切な処理(排気の回収・処理設備の設置等)を行うことが求められます。取扱う流体の安全データシート(SDS)等をあわせて確認することをおすすめします。

排気口以外から液漏れする場合も同じ原因ですか?

排気口からの漏れはダイヤフラム破損が主な要因ですが、配管接続部やマニホールド部からの漏れは、配管の締付不良やパッキンの劣化など別の原因が考えられます。漏れている箇所によって確認すべきポイントが異なります。